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アマゾンの思い出 ② アマゾンの郷土料理の話 [美味しいブラジル料理]

   アマゾンの思い出、パート2は料理の話です。

ツクピー(Tucupi)とは、ブラジルのアマゾン地域で取れるキャッサバの根から抽出されるいソースで、この地域ではツクピーソースを使った郷土料理が数々ありますが…

極めつけは、やはり『パット・ノ・ツクピー』(Pato no Tucupí)訳すると「アヒルのツクピーソース煮」でしょう。


パット・ノ・ツクピー
ツクピー料理アヒルのツクピー煮




  「パット・ノ・ツクピー」を「アヒルのツクピーソース煮」と訳したように、これはアヒルをツクピーソースで煮た料理です。
ツクピーを抽出するキャサバは、どうやらブラジルに原生種があったようで、「中央ブラジル西部を中心あたりで1万年前には栽培が始まっていた」とWikiにあります。
つまり、ポルトガル人がブラジルにやって来る前(西暦1500年以前)には、すでにブラジルの土着人(インディオ)は、インディオ語でmandioca(マンジオッカ)と呼ばれる、このキャサバ芋を栄養源として食べていたわけで、その利用法の一つとして、キャサバ芋を煮ることで根に含まれる毒(シアン化水素)を抜いたあとで、煮た芋と煮た汁も食べたのです。
   その後、ポルトガル人たちによってアヒルなどがもたらせられると、アヒルを使った「パット・ノ・ツクピーソース煮」などが考案されたようです。


アマゾンあたりではどこにでも売っているツクピーソース
(ペットボトルに入れて売っている)
ツクピーソース




「パット・ノ・ツクピーソース煮」に必要な材料は、
(たぶん5~6人分です)

  ①ツクピーソース 
  ②アヒル 
  ③ジャンブーの葉
  ④玉ねぎ
  ⑤ニンニク
  ⑥トマト
  ⑦チコリー
  ⑧オリーブオイル、バター、胡椒、レモン汁

などなどですが、この③のジャンブーという野菜が不可欠です。ジャンブー(jambú 和名オランダセンニチ。学名:Acmella oleracea)は食べると舌や口中をピリピリと痺れる作用をもっており、料理の味を際立たせる作用があります。

ジャンブー草
ジャンブー草
地元では茹でた状態のジャンブーが売られている
ツクピー料理ジャンブー
煮たジャンブー草


以下、以前アップした「ヤミツキになるアヒル料理-パット・ノ・ツクピー」という記事から引用します。

「パット・ノ・ツクピーソース煮」は、オリジナルははインディオが野生の鴨を焼いたものをツクピーで煮て料理を作ったらしいですが、現在はアヒルを使っています。
アヒルを二晩かけて油、塩、玉ねぎ、にんにくなどで下味をつけ、オーブンでたれをかけながら、こんがり焼き上げ、適当な大きさに切り分けてジャンブーという、これもブラジル北部に自生するキク科の植物と一緒にたっぷりのツクピー・スープでくつくつ煮込めば完成ですが、このパット・ノ・ツクピーをたっぷりお皿にとり、これにライス(米)とファロッファ(キャサバ芋を摩りおろした粉をバター、にんにくなどと一緒に炒めたもの)と一緒に食べます。
そして、このパット・ノ・ツクピーに欠かせないのが、ピメンタ・デ・シェイロという、アマゾン特有の
激辛唐辛子で、この唐辛子は淡い黄色をした小粒(丸い形)なのですが、その辛さといったら赤唐辛子の数倍ではないかと思います(ああ、書いているだけで顔に汗が出てきました^_^;)。
これを好みの量入れて、汗をかきながら食べるのです。
アヒルと一緒に煮たジャンブーという野菜は、どういうわけか口に入れて噛むと口中が痺れてくるのですねσ(^_^;)アセアセ...  
これにピメンタ・デ・シェイロの辛さとパット・ノ・ツクピー料理の美味さがミックスして、もう、極楽の境地を味わえます(^∇^)



Pimenta-de-Cheiro



  というように、この手の料理(スパイシーな料理、辛い料理、アヒル料理)などが好きな人にはたまらないグルメ料理なのですが、残念ながら日本では食べられないようです。
 「パット・ノ・ツクピーソース煮」にヤミツキになったLobyは、ある時、ベレーン出張の折にペットボトル入の「ツクピーソース」、「ジャンブー草」、それに「ピメンタ・デ・シェイロ」の瓶詰めを買って帰って、アヒルの代わりに鶏肉で「パット・ノ・ツクピーソース煮」を奥さんに作ってもらったのですが…
残念ながら、本場の味には程遠いモノとなりました。
やはり、本場の「パット・ノ・ツクピーソース煮」は、郷土料理作りベテランの料理人やおばさんたちが、伝統の味付けで作っているのでしょうね…


そのほかのツクピーソースを使った郷土料理



ヴァタパー(Vatapá)
ツクピー料理ヴァタパー



タカカー(Tacacá)
ツクピー料理タカカー



カランゲージョ(Caranguejo)
ツクピー料理カランゲージョ



ピラルクー料理

体長3m以上(最大のものは4.5mとも5.2mともいわれる)になり、世界最大級の淡水魚の一つに数えられる。進化において1億年間ほとんど姿が変わっていないと考えられ、生きた化石とも言われている。南米のアマゾン川流域原産の淡水魚です。

このピラルクーの鉄板焼きを、やはりベレーン市内のレストランで食べたことがあったのですが、脂の乗った肉はたいへん美味でした♪


ピラルクー料理




子どもの魚でも100キロ

   アマゾン地域の巨大魚は、上述のピラルクーのほかにもピライバ(piraiba 学名:Brachyplathystoma filamentosum)と呼ばれる南米最大のナマズがいます。
成魚は最大2.50メートル、重さ300キロというから、そこらのナマズなんか目じゃないですね。
大きさでは、南米地域ではピラルクーに次いで大きい淡水魚だそうです。
これだけ大きな魚、釣った人を川底にまで引きずり落とし漁師を溺れさせることがあるとか…
ふつうでも、釣り人の乗ったボートを何キロも引きずっていくのだとか。
下にも恐ろしいサカナです。

ピライバ
ピラルクー







フィリョッテ魚1






まさしくバケモノナマズ[がく~(落胆した顔)][あせあせ(飛び散る汗)]
フィリョッテ魚



その肉がおいしいことから、アマゾンあたりの庶民の食卓には欠かせない魚なんだとか。
しかし、好んで食べられるのは、体重わずか100キロ程度のピライバの子ども(ポルトガル語でフィリョッテ filhote)なんだとか。
子どもで100キロって、どんな子魚なんでしょう[exclamation&question]


市場で売られているフィリョッテ。たしかにマグロ並です。
フィリョッテ魚



フィリョッテ料理。そのおいしさは定評があるそうです。
ツクピー料理フィリョッテ


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あしあと(28)  コメント(10) 
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コメント 10

tsun

身の厚みがものすごいです。
何人前の身が取れるんでしょうね。
by tsun (2019-03-03 01:18) 

Baldhead1010

アマゾンと言えばやっぱり川魚、ですね。

それもグロテスクな^^
ピラニアも美味しいそうですね。
by Baldhead1010 (2019-03-03 04:56) 

ぽちの輔

何を食べたらこんなに大きくなるのでしょうね?^^;
by ぽちの輔 (2019-03-03 06:59) 

横 濱男

こんなデッカイ魚、自分で釣ったら食べきれませんね。。
よくここまでデカくなるもんだ。。。と、感心しちゃいます。
by 横 濱男 (2019-03-03 18:02) 

kuwachan

あまりの大きさにびっくり。
これを見ると食べる気が失せるかも^^;
by kuwachan (2019-03-03 22:15) 

こんちゃん

全て初めて見る料理ばかりです。
世界にはいろんな料理がありますね。
ピラルクやピライバの出来上がった料理はとても美味しそうです。
by こんちゃん (2019-03-04 04:00) 

プー太の父

ツクピーソースはオレンジジュースみたいですね。
すごい巨大な魚で見た目は恐い形相をしているので
美味しいと言われても姿を見たら食欲なくなりそうです。
by プー太の父 (2019-03-04 07:16) 

ヨッシーパパ

アマゾン料理とは・・・、全く、想像の出来ない味です。
お化けナマズも、巨大でサメ並みの大きさですね。
by ヨッシーパパ (2019-03-04 19:13) 

トモミ

辛いモノ大好き!
ピメンタ・デ・シェイロ、是非味わってみたいです!!
よく似た瓶入りのベリーズ産ハバネロソースは常備しています(笑)…
by トモミ (2019-03-05 14:52) 

Loby

>tsunさん、さあ、何人前取れるでしょうね?
 同程度のマグロあたりと同じくらいでは?

>Baldhead1010さん、そうですね。アマゾンあたりは川魚が豊富ですから。
 まあ、ナマズは少々グロテスクな顔していますしね…^^;
 ピラニアは、魚としてはそれほど美味ではないようですよ。

>ポチの輔さん、それはやはり同じ川魚でしょう^^

>横 濱男さん、いえいえ、ブルーマリーンなんかと同じで、釣るのは
 醍醐味があるでしょうけど、個人ではとても消費できませんよ。
 
>kuwachanさん、本当にでっかいですね。
 でも、牛もクジラも大きいですけど、肉片になったら美味しく料理して
 食べれますから、慣れの問題では?

>こんちゃんさん、日本人は釣りが好きな人が多いですけど、
 こんな大きな魚は釣りませんからね。
 世界は本当に広いし、いろいろな料理がありますね。

>プー太の父さん、ちょっと見た感じはそうですね。
 間違って飲んだりしたらたいへんですよ^^;
 まあ、小瓶で売られているので、そんな事は起きませんけど。
 今回記事にした魚はおいしいことで有名な川魚です。

>ヨッシーパパさん、ちょと日本人の想像を超える魚ですよね。
 お化けナマズは、今はほとんど見られなくなった巨大マグロなみです。

>トモミさんも辛いモノ大好きなんですか?
 次回に日本で会う機会がありましたら、小瓶をもって行きますよ♪



by Loby (2019-03-05 22:20)