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独立か死か! 独立宣言までの歴史を綴った「1822年」 [ブック]

  Lobyが購読している週刊誌に「1822年」という歴史書が紹介されていました。

1822年というのは、ブラジルが宗主国であるポルトガルの束縛と搾取から自由になるべく、独立宣言(イピランガの叫び)がされた年です。

”独立か死か!” 歴史上有名なドン・ペードロ1世王子の叫びが発せられたイピランガの風景
Independencia_ou_Morte_-_Pedro_Americo.jpg


  紹介文をざっと読んでみると、著者のラウレンチノ・ゴメス(Laurentino Gomes、1956年~)氏は、19世紀初頭のナポレオンに制圧されつつあったヨーロッパ、中でもフランス軍の侵略から植民地であったブラジルへの逃亡を余儀なくされたポルトガル王家の内輪の事情、ナポレオンを煙に巻いたポルトガル王家の外交政策などに焦点を当てた「1808年」という歴史書を2008年に出版していて、なんと60万部販売[ぴかぴか(新しい)]という、この種の本としては驚異的なベストセラーになっています。

歴史関係の書としては記録的なベストセラーとなった「1808年」 と著者のゴメス氏
1808.jpg   Laurentino Gomes.JPG

日本あたりでは60万部販売したといってもたいした数字ではないかも知れませんが、読書人口が先進国に比較して極端に低い、しかもいまだ国民の20パーセントが文盲[どんっ(衝撃)]という(悲しい統計をもつ)国における60万部は日本であれば10倍の600万部程度に相当するぅらいの販売数なのです。

この「1808年」と今回出版された「1822年」とあわせてたいへん興味深い二部作の歴史書になるわけで、こういう類の歴史書は日本でもたびたびベストセラーが発売されていますが、学校の教科書では教えない歴史の面白さというものを読者にあたえますね。

早速、インターネットで注文し、昨日届いたのがこの本です。
ゴールデン色のタイトルも美しい立派な装丁の本です[ぴかぴか(新しい)]

1822_couver.jpg

うれしいことにイラストや写真もふんだんにあります。
普通、単行本は挿絵とかイラストとかぜんぜん無いのですよね。
なのであると読むのがさらに楽しくなります。


目次の次ページには年表があり、欧州とブラジルの主な出来事が記されている
1822_nenpyou.jpg    


 新しい章のページには華麗なイラストが…  歴史的にも貴重な資料もふんだんに使われています
1822_capitulos.jpg 1822_ilustracao-01.jpg

カラーページもあります  
1822_ilustracao-03.jpg 

                        当時の風習や出来事が描かれた絵                       そして写真
   1822_ilustracao-05.jpg

帝政時代に首都だったリオデジャネイロ
1822_ilustracao-07.jpg


トップで紹介した「イピランガの叫び」も収録されていますが…
1822_independencia.jpg



  この「イピランガの叫び」(↑の写真で上)の絵〔ペードロ・アメリコ作〕はいかにも勇壮な感じがしますが、なんのことはありません、ポルトガル王家をブラジルまで逃亡させたフランス軍の帝王、ナポレオンの「フリーランドの戦い」を描いたジャン=ルイ=エルネスト・メソニエの絵を模倣したものだそうです。

ナポレオンの「フリーランドの戦い」
1807, Friedland.jpg

それに、これはブラジルで少々歴史をかじったことがあるものなら知っていることですが、ドン・ペードロ王子が乗っていたのは栗毛の名馬ではなく、なんとロバburro.jpgだったのです。

”えっ、なんで王子様が乗っているのがかっこいい馬じゃなくてロバなの[exclamation&question]

と思われるでしょうが、そのわけは、ドン・ペードロ王子の一隊は海辺のサントスの村(当時)からサンパウロの町へ上っていったのですが、サンパウロに着くまでは海抜800メートルの海岸山脈を上らなければならず、この険しい山道は馬では無理でロバ(それも荷ロバ)でしか上れなかったのです。
当然、ドン・ペードロ王子だけがロバに乗って上ったわけではなく、侍従とか衛兵とかも同じくロバを使ったわけなので、イピランガでの出会いはロバ隊と馬隊の出会いだったということになりますね。

burro.jpgburro.jpgburro.jpgburro.jpg VS cavalo.jpgcavalo.jpgcavalo.jpgcavalo.jpg


歴史の裏話というものも面白いものです[るんるん]



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コメント 5

青い鳥

>ロバ隊と馬隊の出会いだった
この時代にポルトガル人の乗っていた馬ならアラビア系の馬でしょうね。
ロバとの体格差はかなりあったのでは?
とすれば、この本の挿絵とは大分違った光景だったでしょうね。

by 青い鳥 (2010-09-15 17:20) 

瓶太郎

こんばんは
学校では習わない歴史…
良いですね~♪
読んでみたくなりました!
by 瓶太郎 (2010-09-15 19:19) 

Loby

≫青い鳥さん、ロバに王子様。。。
想像しただけでも笑いがこみあげて来そうです^^
でも、完成した立派な絵を見て王子様は満足しただろうと想像します。

≫瓶太郎さん、こんばんは。
学校で習わない歴史ってほんとうに興味深いと思います^^
「1822年」を読んで面白いことあったらまたブログでご紹介しますね^^b

≫Liveさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。

≫*ピカチュウ*さん、ご訪問&nice!ありがとうございます。

≫カオリンさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。

≫けんけんさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。

≫駅員3さん、ご訪問&nice!ありがとうございます。

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≫k-yanさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。

≫akaharaさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。



by Loby (2010-09-16 00:01) 

y-tanaka

歴史を知るって大切ですよね、 私は日本の事もろくに知りません
勉強しなくっちゃ です。
by y-tanaka (2010-09-16 05:31) 

Loby

≫y-tanakaさん、こういう本で読む歴史は学校で”強制的”に覚えさせられる歴史と違ってたいへん興味深いですね^^ 面白く読みながら勉強にもなりますので一石二鳥です♪

≫あんず-Mさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。

≫okin-02さん、ご訪問&nice!ありがとうございます。

by Loby (2010-09-16 22:16) 

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