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聖週間です、塩タラ料理はいかが? [日記]

  今年もようやく『聖週間』が終わりました。
(2018年の聖週間は3月25日~3月30日まで)


聖週間はカトリックの呼び方で、プロテスタントでは受難週と呼ぶそうな。
聖週間は、キリストのエルサレム入場(聖枝祭)から始まり、キリストが復活した日(復活祭)で終わり、ブラジルの場合、カトリック信者は肉(赤身)の食事制限から開放され、大いにステーキやシュラスコ(BBQ)を食べることができます。



聖週間の伝統料理といえば鱈料理

塩鱈料理





この、聖週間に肉を食べないという習慣が始まったのは、かなり古く、初期キリスト教時代以降ともいわれており、四旬節(しじゅんせつ=カトリック教会において、復活祭の46日前の水曜日(灰の水曜日)から復活祭の前日(聖土曜日)までの期間)には、「灰の水曜日」と期間中のすべての金曜日に赤身の肉を食べてはならい、という教会法が遵守されてきました。


聖週間には魚の値段も上がる[たらーっ(汗)]

魚売り場



これは、キリストの受難を偲ぶためであり、この四旬節の期間中、カトリック教徒は祈りを捧げ、断食・苦行をしたのです。
ただし、”肉食”を禁じるという教えは聖書にはなく、後世に(クリスマスやバレンタインデーのように)商業目的で肉食を禁じるようになったようです。


では、誰がそのような”ご法度”を作り出したのか?
そりゃ、カトリック教徒にそれだけのコトを強いることができるのは教会の神父さん以外にはいませんよね。
15世紀末から16世紀にかけて、ヨーロッパの国々(主にポルトガルとスペイン)が行った大規模な海洋進出(大航海時代)事業において、バチカン(ローマ法王庁)は大きなスポンサー役を果たしました。続々と発見される新大陸とそこから得られる膨大な金銀宝石は、大いにバチカンの財政に潤いをあたえたのです。昔も今も、バチカンって投資が上手だったのです。

そして、この時期に、唐突にバチカン法王庁は「(赤身の)肉食禁止令」を発令[exclamation]したのです。
その理由は、先に挙げた”キリストの受難を偲ぶ”ためでした。肉を食べることを禁じたのです。



市場に高く積まれた塩鱈

塩鱈




しかし、それは表向きの理由でした。
その法度の裏に隠されたバチカン法王庁の真の狙いは、白身の魚、とくに鱈をキリスト教徒たちに消費させるということでした。当時、バチカンはヨーロッパ最大の鱈漁船団のオーナーだったのです。

そして、この時代は現在のように乱獲などはないため、穫れる鱈の量も膨大(って、消費者数(人口)も少なかったんですよね...)で、漁港の倉庫の中は塩鱈だらけ。

長く保存できるように鱈を塩漬けにしても、やはり賞味期限というものは昔もありました。(寒い冬には塩が溶け出すので塩鱈が傷むそうです)



今では高級料理となった塩鱈

塩鱈料理1




そこでバチカンの神父さんたちが考え出した苦肉の策が、四十節期間中に魚(白身)以外の赤身の肉を食べることを禁じたこと。この奇策は大当たりし、バチカン所有の膨大な量の塩鱈も飛ぶようにさばけました、とくにポルトガルの庶民には、塩鱈は味もよく値段もやすので大好評。(お金持ちはキジを食べていた)

そういうバチカンの企みに端を発する(庶民が)「塩鱈」を聖週間に食べる習慣は、ポルトガルでは第二次大戦ころまで続き、ポルトガルの植民地であったブラジルでもその習慣はポルトガル人たちによってもたらされました。
ただし、現在は乱獲のため鱈の漁獲量も減り、ブラジル近海では鱈が穫れないこともあって、もっぱらノルウエーあたりから輸入されている、本場の塩鱈はブラジルではメチャ高価で、庶民はサメの塩漬けとか、もっと安い魚を復活祭に食べています。 (バチカンと塩鱈の歴史参考サイト(ポ語)



さて、『復活祭』といえば、子どもにとって楽しみなのがイースタエッグをもらうこと。

ovos-pascoa1


この時期に、子どもをスーパーなどに連れて行ったら、子どもたちはイースタエッグを買ってもらうまでイースタエッグのそばから離れません(大げさ?)

ovo-de-pascoa-de-chocolate


しかし、昨今のブラジルの不景気で、去年までは店内が暗くなるほど鈴なりにイースタエッグを飾っていた大手スーパーもすみの方に積んでいるだけでした。
うちの近所の(庶民クラス向け)スーパーにいたっては、イースタエッグも置いていませんでした。



イースターエッグ


不景気を一番感じてるのは子どもたちなのでしょうね...



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今日もご訪問有難うございます
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あしあと(31)  コメント(11) 
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コメント 11

tsun

裏を紐解くと、何事にも権利が関わっているんですね。
by tsun (2018-04-01 17:34) 

横 濱男

裏には、金が絡んでいるんですね。。
いつの時代も同じ・・・。
ずる賢い奴がおいしい思いをしますね。
by 横 濱男 (2018-04-01 20:26) 

kuwachan

ポルトガルに行った時食べた干し鱈のコロッケが
とっても美味しかったこよを思い出しました^ ^
やっぱり花より団子です(笑)
by kuwachan (2018-04-02 09:02) 

トモミ

日本には「聖週間」というタイトルのノワール(ハードボイルド?)小説があります。個人的には大好きです(笑)。
by トモミ (2018-04-03 11:34) 

Loby

>tsunさん、そうですね。
 この世は”金で動いている” と言われますからね^^;

>横 濱男さん、いつの時代でも同じようですね。
 利権を持つものは、莫大な富を手にするし、また必死で
 それを守ろうとしますね。

>トモミさん、ほう、そんなタイトルの小説があるのですか?
 作者は誰でしょうか?ググっても出てこないんですけど...^^;

by Loby (2018-04-04 07:34) 

SIBA-dog

いつの時代でも得するのはお歴歴(身分の高い人々)ですよね。
大人の都合?で子供まで巻き込まないでほしいです。
by SIBA-dog (2018-04-04 23:45) 

Loby

>SIBA-dogさん、おっしゃる通りです。
 いつの時代も、甘い汁を吸うのは権力者です。

by Loby (2018-04-06 23:35) 

ゆうのすけ

イースターエッグって憧れですね。
私は仏教徒ですので関係はないのですが カラフルなたまごを
ペインティングしたり (イースターバニーが隠した)たまごを
探しだしたり・・・夢がありますね。^^
ユウちゃんは イースターエッグ手に入れられたかな?^^☆
by ゆうのすけ (2018-04-07 00:40) 

旅爺さん

バチカンの神父さんたちが考え出した苦肉の策とは初めて知りました。今でも守ってる地域はあるんでしょうね・。
by 旅爺さん (2018-04-07 06:15) 

johncomeback

へぇ~、塩タラもイースターエッグエッグも存じませんでした。
食の制限といえばイスラム教を思い浮かべますが、キリスト教でも
あるんですねぇ( ̄。 ̄)ホーーォ。
by johncomeback (2018-04-07 06:36) 

ヨッシーパパ

肉は食べなくても何日でも良いですが、魚は暫く食べないと口が寂しいです。
by ヨッシーパパ (2018-04-07 18:59)