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情けは人のためならず [日記]

『情けは人の為ならず』 意味:「情けは人のためではなく、いずれは巡って自分に返ってくるのであるから、誰にでも親切にしておいた方が良い」というのが原義。(Wikipediaより)

 最近、雑誌である日本の企業の社会貢献について書かれてあった記事を興味深く読みました。
それは、「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」という、社会貢献企業の顕彰制度の話で、たとえば、今年3月に行われた第3回目の受賞企業として選ばれた「富士メガネ」(本社:北海道札幌市)という会社の場合は、アゼルバイジャンなどの途上国に社員を派遣し、検眼をし、その場でメガネを作り無償で贈呈する貢献事業を行なって来ました。驚くべきことは、その貢献事業を実に30年間続けていて来ており、現在までに約13万5千人以上にメガネを贈呈して来たというのです(同社の貢献事業の詳細はこちらから)。


日本でいちばん大切にしたい会社
アゼルバイジャンで検眼を行う富士メガネ派遣の眼科医(同社サイトより)
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富士メガネのアゼルバイジャン視力支援ミッション関係者(同社サイトより)
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 会社員、もしくは会社勤めをやったことのある人はご存知だと思いますが、ほとんどの名のある企業は、何らかの形で社会貢献事業を行なっています。
しかし、近年の日本の景気低下から、社会貢献事業は(本音では)"やっかい事業”みたいに考えている企業や、社会貢献事業を縮小する企業も少なくないと思います。
そんな中で、それほど有名でもなく、知名度もない日本の企業が、大企業も顔負けの社会貢献事業を行い、そして驚くべき結果を出しているというのです。

 この「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞実行委員会の審査委員長を務められている坂本光司(さかもと こうじ 法政大学大学院創造研究科教授)さんが、2008年に『日本でいちばん大切にしたい会社』(あさ出版)という本を出版したのがきっかけとなって、 2011年に「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞が創設されたそうです。

   


坂本さんはその著書『日本でいちばん大切にしたい会社』の中で、社員の8割に当たる比率で障害者を雇用しているある会社(神奈川県川崎市の日本理化学工業)のケースを紹介しています。日本には法定雇用率という制度があり、企業は1.8%以上の比率で障害者を雇用しなくてはならない、と法律で定められている。しかし、実際には雇用率は平均1.6%くらいで、坂本さんが行った調査では、日本の大企業の実に6割は法律違反をしているているというのです。そして、これらの企業のほとんどが確信犯で、納付金(罰金)を払って済ませているというのです。

「企業はよくヒト・モノ・カネって言うけれど、これはとんでもないものさしだと思うんです。わたしに言わせれば、“一に人財、二に人財、三に人財”です」

「人財の“ざい”、は材じゃないですよ。材料って書いちゃうから、軽くて薄いほうがい い、ということになる。“財”産を削っていいなんて言う人がいますか? そもそも、人とモノ、カネを同列に扱うこと自体が間違ってる。モノやカネがひとり でに仕事をしますか? 人がモノやカネを使って仕事をするんでしょ。だから本当に大事なのは人。人だけが大事なんです。」

 坂本光司さん

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長野県伊那市の伊那食品工業の塚越寛会長は、昔、社長になって間もないころに、工場で 一人の従業員の方が怪我をされたときに、会社が潰れるかもしれないほどの設備投資をして安全な装置に入れ替えました。操作ミスをし、怪我をしてしまった たった一人の従業員のために、ここまでやってくれるのか、ここまでにこの会社は自分たちの安全を守ってくれるのか、とほかの従業員は感動し愛社心を高めま した。

 もしその時、安全投資をケチってしまっていたら社員のモチベーションは下がるどころか離散してしまったでしょう。この事故は自分の責任、自分の罪だとして、二度と社員に危険な作業をさせないようにと、投資をしたことが多くの社員の感動を生んだのです」

 ちなみにこの伊那食品工業は寒天関連製品の製造で48年連続増収増益という驚くべき業績を挙げた会社だ。しかし塚越会長の自慢は、48年間リストラをせ ず社員のボーナスを上げ続けてきたことのほうだと言う。こうしたエピソードからも、この会社が本当に人を大切にしているということが分かる。長年の増収増 益はそうした社員に優しい経営の結果である。

『日本でいちばん大切にしたい会社5 件』の中で紹介されている中小企業はいずれも、納付金を払ってでも法定雇用率を無視するような大企業とはむしろ真逆の、人を大切にする経営を徹底している企業である。そして規模は小さくても持続的に、堅実な成長を続けている。“百年に一度”の不況下、多くの中小企業が経営難に苦しむ中で、ちゃんと雇用を守り従業員にも、下請け企業にも優しい経営をしている会社がなぜか潰れない。いや、潰れるどころかむしろ好業績を上げている。

坂本さんは今まで約6300社
(注:現時点ではさらに増えている)の中小企業を訪れ、ヒアリングやアドバイスをしてきた。その中で、そういう心に響く経営をしている会社が1割位あるという。
坂本さんは、リストラが企業存続の最適な処方であるという発想(=ビジネススクールで教える経営学の常識)が実は間違っているということを、厳粛な事実を多数示すことによって科学的に証明したかったのだと言う。

 『日本でいちばん大切にしたい会社5 件』やその続編は、まさに坂本さんが足で歩いて集めて、ビジネス社会に向けて突きつけたその「動かぬ証拠」だったのだ。坂本さんの調査でそうした経営者が かなりの数で存在し、しかもそうした会社の大半は長期にわたり好業績を維持していたことが分かった。
(以上、Business Media 誠より引用させていただきました)


坂本光司さんは、現在までに6,600社を超える中小企業を訪問。
その"自分の足で歩き、目で確かめる”現場主義的調査の結果、明確になったのが、"社員(人間)を大切にする会社は伸びる、利益を出す”ということです。
資本主義のかたまりのような会社や、会社の利益第一主義で、ちょっと不景気になれば情け容赦なくリストラを行うような大企業は、一時的にはいいように見えても、長い目で見れば衰退していくということですね。


教育は子どもの将来の幸せのため- 学校はその本義を見失うな[exclamation]

結婚するのは、幸せな家族を築くため- 夫婦はおたがい努力して、助けあって生きるべき [黒ハート]

仕事をするのは、楽しく幸せに生きるため- 仕事は大事だけど、社員を大事にしてくれない会社はダメです[ふらふら]


Lobyが読んだ雑誌の中で、坂本光司さんは自らが行った企業調査リストの中の質問項目には、

「社員一人あたりの子供の人数」とか、「社内結婚の割合」などが含まれており、

社員や地域社会を大事にする会社は、社員ひとりあたりの子どもの数が3人前後と日本の平均をずっと上まっていることが判明したそうです。 つまり、政府がやっきとなって「子育て支援施設」などを作らなくても、"社員を大事にしてくれる会社”を増やす(たとえば税金を減らすとか)ようにしていけば、日本の人口減の歯止めにもなるということですね。

「情けは人のためならず」…

まさしくその通りだと痛感しました。

鉛筆線

             
いつもご訪問有難うございます♪

 

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あしあと 196

コメント 19

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ミケシマ

すばらしい会社ですね。
それも、見返りを期待していないところがすごいと思います。
わたしも、年金は自分がもらうためではなくいまの自分の親世代のために、という気持ちで納めています。
ちょっと違うか(^^;
by ミケシマ (2013-06-11 16:48) 

なんだかなぁ〜。横 濱男です。

現在は、人を大事にしない会社が多くなりましたね。
モチベーションは下がり、仕事する楽しみが減っていくのは事実ですね。
昔の日本的経営が懐かしいです。
会社のために一肌脱ごう。。
なんて、今じゃ死語です。
悲しいかな、そんな気が起きませんね。
小泉政権から、おかしくなってきた。。。
by なんだかなぁ〜。横 濱男です。 (2013-06-11 21:15) 

ackylacky

その通りだと思います。
社員を大事にする社長は儲ける力を持っているから出来るのだし、儲ける能力の低い社長ではどの道、会社の業績も低迷するという事もあると思います。
しかし、ちょっとした危機に動揺して社員を犠牲にするとそこで一気にダメになる会社が多いですね。

ゲーム理論によると相手が敵対したり騙そうとしない限り、相手を信じて大事にするほうがやはり成功するそうです。
by ackylacky (2013-06-11 22:19) 

rabbit

素晴らしい会社ですね・・・知りませんでした。
先日訪れた倉敷の大原孫三郎さんのことを思い出しました。
by rabbit (2013-06-11 22:50) 

himanaoyaji

業績が悪く写真の給与カットしている現状で社会貢献・・・・、
ほんと難しいと思います。
by himanaoyaji (2013-06-12 06:04) 

駅員3

なるほど、考えさせられました。
私もこのシリーズの本、読んでみます!!

by 駅員3 (2013-06-12 07:47) 

beny

 中韓には通用しない事柄ですね。
by beny (2013-06-12 08:08) 

mimimomo

おはようございます^^
色んな素晴らしい会社がるのですね~
by mimimomo (2013-06-12 08:32) 

もーもー

いつも、ありがとうございます
中小企業ですが  頑張ります
でも  やはり  社員は  見返りが  欲しいみたいです・・・
なかなか  難しいです(´Д` )
by もーもー (2013-06-12 09:10) 

青い鳥

あぁ、やっと記事を拝見出来ました。
何度ご訪問しても「ラン タイム エラー」の表示が出て
記事にたどり着けなかったのです。
今までにも何度かありましたが、何度か試しているうちに改善されていたのです。
しかし、今回ほどひどくはありませんでした。
ブラック企業が多いと言われている中で、
こんな素晴らしい会社もあるのですね。
救われた思いがします。
by 青い鳥 (2013-06-12 09:11) 

つなみ

こんにちは(⌒∇⌒)ノ"
拝読して、私も人財になりたいと思いました。
事務所は、年々ひどくなっていってて、
なんとか離脱したいなあと思っています。
よい企業とは、企業自体も財であってほしいですね。
by つなみ (2013-06-12 10:49) 

チングルマ

30年前くらいの日本の会社って
社員・その家族を大切にしていたと思います。
いつからこうなってしまったんでしょうか?
我々の世代にも責任があるような…
by チングルマ (2013-06-12 15:00) 

ちゃーちゃん

こんにちは‼
「情けは人のためならず」…好い言葉ですネ・・・
面白くて為になる記事を有り難うございました。
by ちゃーちゃん (2013-06-12 16:59) 

美美

素晴らしい会社があるものですね。
伊那食品は寒天や健康食品で私も知っている会社です。
そんなことがあったんですね。
どこかで投資をすれば見返りも必然的にやってくるようですね。
by 美美 (2013-06-12 19:03) 

JUNKO

富士メガネは私も愛用しているところです。うれしいお話を聞きました。
by JUNKO (2013-06-12 20:16) 

すーさん

こういう会社は従業員だけでなく日本にとっても
希望の光です! (^_^)。
by すーさん (2013-06-13 01:23) 

斗夢

派遣社員の拡大、契約社員の増大が日本の企業の内容を悪くしている元凶だと思っています。会社の決算内容をよくするために安易にリストラができることが、知恵を出さないダメ経営者を増やしている。
by 斗夢 (2013-06-13 07:56) 

きんれん花

この様な企業があることに 嬉しくなりました
人を大切に思う心を忘れないようにしたいと思います
by きんれん花 (2013-06-13 22:16) 

Loby

>ミケシマさん、まったく驚きました。
 このような”慈善事業”のような貢献事業を行なっている会社が、それも中小企業が日本にあったなんて。

>なんだかなぁ〜。横 濱男ですさん、社員を大事にしない会社は今始まったことではありませんけど…
 資本主義社会では、社員を金儲けのための”道具”とくらいしか見てない感じですね。

>ackylackyさん、なぜ、聖書の時代から人間は善行をするように教えられてきたのか… このあたりに答えがありそうですね。
 エゴイステイックに利益ばかり追求する会社は、ろくな未来がありませんね。 現在はあまりにも人間を軽視しすぎています。

>rabbitさん、私も知りませんでした。
 パナソニックの創始者、松下幸之助さんも、たいへん社員を大事にされたそうです。原点はしっかりしているのだから、後継者もしっかりとそれを継承しないと、原点を忘れた会社は潰れてしまいますね。

>himanaoyajiさん、押してや知るべし、資本主義社会では、そのような企業ばかりです。

>駅員3さん、私も是非とも読みたいです。

>benyさん、こういう企業を大いに誇りに思うべきですね。

>mimimomoさん、おはようございます。
 まったく驚きました。でも、心からうれしいですね。

>もーもーさん、やはり会社も社員もそれぞれ欲がありますからね。
 どううまくバランスをとるか…ですね。

>青い鳥さん、なんだかアクセスに問題があるようですね。
 まったく誇らしい企業です。
 こういう企業がどんどん増えたら日本ももっとよくなり、世界からの評価も変わるでしょう。

>つなみさん、こんにちは。
 人財… ほんとうに素晴らしい言葉ですね。
 何と言っても重要なのは、建前の企業思想ではなく、実際にどのようにやっているか(社員の扱い、社会への貢献)ですね。

>チングルマさん、あまりにも良心の欠けた、または皆無な企業が増えすぎましたね。 こんな企業はそのうちになくなってしまいますね。
 世の中ってそうしたものです。

>ちゃーちゃんさん、こんにちは!
 本当に良い言葉です。語源はかなり古いようですけど、昔も今も、真理は変わってないということですね。

>美美さん、本当に驚きました。
 伊那食品さんをご存知なんすね。こういうことを知ると、よけいにその会社の製品を買って応援したくなりますよね♪

>JUNKOさん、おお、無意識のうちに立派な貢献企業を応援されていたのですね。素晴らしい!

>すーさん、まったく仰るとおりです。
 もっともっとこういう企業が増えて欲しいです。

>斗夢さん、やはり真の原因は経営者の理念にあるのでしょうね。
 欲だけでかたまった経営者は、社員のことなど眼中に無く、金儲けしか考えてないのでしょう。 死んだらお金はもって行けないのに…
 守銭奴という言葉がありますよね。

>きんれん花さん、まったく同感です。
 なんといってもやはり基本は”人間”ですね。


by Loby (2013-06-13 23:18) 

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